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 通学路の一部が伊賀市内を通っている名張市立美旗小学校と北中学校の校長、登下校時の安全を支援するボランティアの保護者が5月31日、通学で利用する名張市道の新田南古山線で道路幅が狭く危険な区間の拡幅などを求めた要望文書を伊賀・名張両市の行政と警察に提出し、早急な対応を求めた。【地図で通学路の危険区間を岡本市長に説明する美旗小の福村校長(右から3人目)】

 道路の拡幅▼狭あい区間で車両の減速効果を高めるための車と歩行者の分離▼登下校時の巡回パトロールの3点を要望しているのは美旗小の福村俊夫校長や北中の寺嶋哲司校長、両PTA会長ら6人。児童47人、生徒19人が通学路として利用しており、登校と通勤が重なる時間帯は交通量が増え、特に伊賀市上神戸地内の区間約300メートルは道路が狭く、子どもたちがいつ事故にいつ巻き込まれてもおかしくない状況だという。

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 名張市によると、市道の延長は同市美旗町中から伊賀市安場の約2・5キロで、伊賀市区域で最も狭い車道幅が3メートル。対向時に一方の車が交通事故防止で設置した路側帯のグリーンベルトに入り込むケースがあるのも把握している。
 児童2人の保護者で、通学時の見守りを5年間続けている、名張市東田原の小副川弥幸さんは「児童の列のそばを通過する車の数は100台を超える。スピード超過の車も多いし、見通しも悪く、逃げるスペースもない。事故が起きないかいつも心配です」と改善を訴えた。【対向するため児童らが通る路側帯のグリーンベルト上を走る車(関係者提供)(写真の一部を加工)】
 関係者と面会した岡本栄市長は「(対応に)動くことはやぶさかでない。伊賀市であろうが、名張市であろうが、子どもの安全を守ることには変わりない。できることはしっかりやる」と前向きな姿勢を示す一方、「先走ってもいけない。まず名張市が全体計画を立て、それぞれ担務することを示してもらう必要がある」と両市連携の必要性を説いた。
 一方、名張市では、上島和久教育長、谷本浩司・都市整備部長らが応対した。上島教育長は「今すぐ回答はできないが、何らかの対応をしたい。関係部局と十分検討し、子どもの安心安全がかなうよう、出来る限りのことをしたい」と述べた。
 この通学路に対しては、過去にも保護者や学校長らが同市宛てに要望書を提出。2008年にグリーンベルトが設けられて以降も2度の要望書で危険性を訴えてきた。
 道路の拡幅について、谷本部長は「道路に隣接する伊賀市域は土地の確定ができていない域。解消のために伊賀市に地籍調査を依頼してきた経緯もある」とした上で、「名張側への道路の拡幅も検討するなどし、計画を策定した際には伊賀市にも協力をお願いしていきたい」と話した。