170529_1.jpg 名張市百合が丘東9番町の百合が丘小5年生81人が5月29日、同市青蓮寺の水田で田植えを体験した。児童たちは慣れない泥の感触に足を取られながら、伊賀米コシヒカリの苗を手作業で植えた。【地域住民の指導で苗を植える児童たち=名張市青蓮寺で】

 稲作を通じ、働くことや食の大切さを感じてもらおうと、地域住民の協力で2010年ごろから始めた。社会科で稲の生育を学ぶのに合わせ、毎年5年生が総合学習の時間に取り組んでいる。
 児童らが作業したのは、同市青蓮寺の農業、雪岡弘雄さん(73)が管理する水田。雪岡さんを始め、同小の学習支援ボランティア「ほめほめ隊」の7人が植え方を手ほどきした。児童らはボランティアが張ったロープをガイドにしながら700平方メートルにわたって苗を植えた。9月ごろには150キロが収穫できる見込みで、11月にはボランティアと児童たちで試食をする。
 田んぼに入るのは初めてという只森天兵君(10)は「足を動かすのが大変だったけど、植える時の泥の感触が楽しかった。出来たお米を味わうのが楽しみ」とニッコリ。雪岡さんは「食べ物のありがたみを感じられる子になってもらえたら」と話していた。
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