170427_13.jpg 名張市郷土資料館(同市安部田)は4月26日、保護していた交雑種・外来種のオオサンショウウオ7匹を、京都大学大学院に譲渡した。【院生に引き取られるチュウゴクオオサンショウウオ=名張市安部田で】

 同資料館では国の天然記念物である在来種の保護のため、近くの滝川に生息するオオサンショウウオを捕獲し、遺伝子を鑑定。日本固有種は川にもどし、外来種や交雑種はプールに隔離している。
 昨年2月に、市が捕獲や調査を委託する「三重自然誌の会」を通じて、同大学院の西川完途准教授から「研究や保護に役立てたい」と依頼を受け、譲渡が決まった。
 この日は年2回の身体測定の日で、全144匹の体重と体長を、吊りはかりやスケールを使って計った。頭上に埋め込んであるマイクロチップで個体識別しており、純粋なチュウゴクオオサンショウウオとみられる4匹と交雑種3匹を、訪れた大学院生に引き渡した。
 譲渡した7匹は、両生類の系統分類などを扱う同大学院人間・環境学研究科で、身体的特徴や習性などについて他の生息地のオオサンショウウオと比較するなど、研究に役立てられるという。
 同館職員の川内彬宏さんは「名張は保護や調査の先進地となってきたところ。公益のために惜しみなく尽力したい」と話した。