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 伊賀市の中心市街地に移転した「伊賀くみひも組匠の里」が入る伊賀伝統伝承館(同市上野丸之内)が4月25日、全面開業した。今月1日から製作体験ができる「くみひも道場」が先行オープンし、準備してきた1階の展示販売コーナーも利用できるようになった。連休を前に同市を訪れる予定の観光客からの問い合わせが増えているという。【「高台」でくみひもの実演をする前沢理事長。手前は体験者が使う「丸台」】

 建物は鉄骨造り3階建て約720平方メートルで、2月までは市直営の旧上野歴史民俗資料館だった施設。市から借り受けた伊賀上野観光協会の許可を得て、県組紐協同組合が使用している。
 くみひも道場の体験料は1人1100円。7人以上の団体は2階の道場でインストラクターの指導を受けながら「丸台」と呼ぶくみひも台を使い、ストラップやブレスレット、キーホルダーを作る。1回の収容人数は最大50人で、所要時間は約60分。
 友人同士やカップル、家族連れなど6人以内の場合は所要時間が約30分から40分。主に農家住宅を再現した1階の8畳間で製作体験する。展示している畳半分のほどの大きさがある「高台」の実演も間近で見ることができる。
 展示販売コーナーは1階の道場隣に設置。和装用の帯締めや羽織ひもを始め、洋服用のネクタイやスカーフ、マフラー、土産用として人気のキーホルダー、ストラップなどの小物も数多く扱っている。
 同館によると、23日までの来館者数は土日を中心に547人で、約8割がくみひも作りを体験したという。同組合の前沢行雄理事長は「移転したことを知らない方もまだいるので、のぼりや立て看板やなどを設置してより多くの方に伝統工芸品の伊賀くみひものことを知ってもらえるよう工夫したい」と話した。
 月曜休館。開館時間は午前9時から午後5時で、道場の受け付けは午後4時まで。
 問い合わせは同館(0595・23・8038)へ。