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 伊賀市槙山の真木山神社(宮﨑忠千代宮司)で4月18日、春の例祭があった。境内では能楽が奉納され、みこしをかついだ法被姿の小学生らでにぎわった。【「翁」を舞う能楽師の金春穂高さん(左)=伊賀市槙山で】

 能舞台は文政5(1822)年の建立で、奈良市在住の金春流能楽師、金春穂高さんら4人が本殿で神事が始まると同時に深々と神前に礼をし、能楽「翁」や仕舞の「難波」「実盛」などを奉納。詰めかけた地域の住民や見物客らが幽玄の世界に浸った。

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 子どもみこしは近くの玉滝小に通う児童約20人が参加。太鼓を打ちながら氏子青年会の男性や保護者と一緒に地区内を元気に練り歩いた。【みこしを担ぎ本殿に向かう玉滝小の児童ら】
 同神社によると、能楽の奉納が始まったのは江戸時代の寛永年間。大和国の能楽師が伊勢参りの途中、槙山の里で急な腹痛に見舞われ、同神社の鳥居を見て「取り除いてくだされば、必ずや例祭には能を奉納させて頂きます」と手を合わせると、痛みがたちまち消えたことから、能楽師はこの時の約束を守って毎年例祭に奉納したと伝えられているという。