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 伊賀市の岡本栄市長は6日、市議会2月定例会に上程する2017年度当初予算について記者会見を開いた。市役所移転後の現庁舎をにぎわいづくりの核として図書館などの複合施設に改修する基本計画策定経費は含まれておらず、市は13日の開会日に予定する議員全員協議会で説明した後に追加提案する方針。【予算編成について説明する岡本市長=伊賀市役所で】

 岡本市長は17年度当初予算を「伊賀流創生推進予算」と命名。同戦略予算として今年度に組んだ事業を「更に推し進めていく」と継続性を強調した。現庁舎の改修経費については「(予算を)上げるのは間違いない」と述べた。
 当初予算のなかで、主なハード事業は▼19年1月の開庁を目指す市役所新築工事費23億7062万円▼JR佐那具駅前公衆トイレ新築工事費1323万円▼汚泥再生処理センター建設事業費1億6355万円など。新居小建設事業4億3728万円や、西柘植小と柘植小、壬生野小の空調設備整備工事1億2545万円などは国の16年度補正予算を活用し、新年度に繰り越して事業を進める。
 伊賀鉄道の活性化促進事業は全体で5億6307万円。そのうち新駅整備として工事委託料や用地取得費などに2億8795万円、4月の公有民営化に向けた鉄道施設や車両の保守点検、修繕・更新工事の委託料に計2億7335万円を計上した。
 防災対策では、山崩れや地すべりの監視装置が老朽化したため西高倉中継局など5か所の改修工事に7274万円を充てる。消防関連では、25万キロ以上走行し故障した中消防署の救急車を1900万円で更新。運用開始後7年が経過したはしご車を3429万円かけ分解整備する経費も予算に入れた。
 ソフト事業では、市内の医療機関を対象に0歳から6歳までの未就学児にかかる医療費の窓口負担を無料化するシステム改修経費2147万円を盛り込んだ。開始時期は今年10月を予定している。
 畜産振興では、肥育用の素牛価格が近年高騰し、経営が圧迫されていることを受け、子牛1頭の購入に対して昨年度より5000円増額の1万5000円を助成する優良素牛導入助成金690万円を盛った。また、和牛の繁殖に乳牛を活用する受精卵移植事業の実施向けた事業費に114万円を充て、後継者が不足する伊賀牛の生産農家を支援する。
 教育関係では、経済的理由や家庭の事情で自宅学習が困難だったり、学習習慣が身に付いていなかったりする小中学生を対象に、大学生や元教員など地域住民の協力を得て学習支援する「地域未来塾」を開講する事業委託料85万円を付けた。17年度はモデル事業として柘植小中学校区で実施する。