JR柘植駅から余野公園までの4キロ
 
 今回は、5月12日に伊賀市柘植町の余野公園で開かれた「つつじ祭」に合わせ、JR 関西本線柘植駅からイベント会場までの約4キロを歩く「つつじ祭ウォーク」に参加しました。(取材・山岡博輝)【1枚目の写真 ツツジが開花した余野公園内】

【柘植駅をスタートする参加者の皆さん】
 
 朝、伊賀上野駅から列車で柘植駅へ。出発の約1時間前には既に数十人が集まり、列車が到着するたび少しずつ人が増えていきます。午前10時を過ぎ、語り部を務める中川甫さんから、柘植駅や柘植地区の歴史などについて解説を受け、満を持してスタートしました。
 
【都美恵神社に到着】
 
 参加した人たちは、県内各地や京阪神方面が多いようで、年配のご夫妻や子ども連れのお父さんもいました。駅前の青葉台団地を抜け、まず一行は都美恵神社に到着。明治末期の合祀(ごうし)後、大正時代に現在の名称となったことなど、宮司さんから由緒を聞き、石段を上って参拝します。
 
【徳永寺で中川さん(左端)から説明を受ける】
 
 神社を後に、柘植小学校南側の小道を西へ向かい、10分ほどで徳永寺に。本能寺の変の直後、泉州から三河に帰国する徳川家康が家来とともにこの寺に一泊したと伝わっているそうです。周辺の水田は田植えを終えたところが多く、水面をイトトンボが飛び去っていきました。
 
 街道筋に戻り、坂を上がれば柘植歴史民俗資料館と横光利一文学碑があります。まず資料館脇の小道を進み、木立の中にある文学碑へ。ここは、母の故郷である柘植で幼少期を過ごした利一がよく上っていた丘だといいます。碑には「蟻台上に飢えて月高し 横光」と刻まれています。
 
【柘植歴史民俗資料館を出て余野公園を目指す】
 
 昔の暮らしや農業などについて知ることのできる資料が並ぶ資料館を見学し、2キロ先にある余野公園を目指します。京都府南部から2年ぶりに参加した年配のご夫妻は「アスファルトの道だから疲れやすいけれど、こうして歴史に触れながら歩けるのは魅力」と話してくれました。
 
 関西本線の踏切を渡り、倉部の街並みを抜けると、ステージイベントのにぎやかな音が聞こえ始めました。県道の歩道に進んで再び階段を下り、正午ごろ余野公園に到着しました。歩数計は約7100歩でした。
 
【つつじ祭のステージ】
 
 約1万6000人(主催者発表)の来場者でにぎわう公園内には、柘植町各地区や関係団体の人たちが出店し、ステージではちょうど江州音頭の発表が行われているところでした。芝生広場北側の丘には赤やピンクのツツジが咲き誇り、家族連れが木々の間を散策していました。
 
 全体的に坂道も少なく、年齢を問わず歩けるコースだと思います。歴史を感じる名所旧跡がたくさんあり、ツツジの時期以外でも心地良く巡ることが出来そうです。柘植駅は三重県内で最初に出来た鉄道駅でもありますので、関西本線や草津線などを利用して訪れてみては。
 
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