散策におすすめ
 三重県伊賀市内の「健康の道」13コースを記者が実際に歩いて紹介する「帰ってきたてくてく歩記」。連載11回目は伊賀流忍術の上忍として戦国期に活躍した百地丹波守の館跡などを散策する「百地砦散策コース」です。

 今回は従来の長距離コースと違い、約1キロの短距離で、歴史探訪を兼ねてぶらりと散策するにはうってつけ。
 発着点は三交バスの喰代停留所。まずは青雲寺を目指します。道程には案内板もあるので、道順には迷いません。青雲寺から百地砦跡までは散策道も整備され、地元の人たちから大切にされているのだと実感。丸形池を右手に過ぎ、百地砦へ。
 砦は城址碑や歴史が記された掲示板などもあるちょっとした”公園”といった感じです。建造物は「天正伊賀の乱」で消滅したとされます。
 砦跡を出て地道を歩き、式部塚へ。この塚には南北朝のころ、百地の本妻と愛人が嫉妬から惨事を起こし、古井戸で2人とも死んだことからこの井戸を埋め、供養に作ったという伝説があるそうです。
 式部塚から永保寺へ向かう山添いには「四国八十八ヶ所」などの石仏が並ぶ、珍しい風景。永保寺の境内には友生小学校の喰代分校跡もあり、当時は子どもたちでにぎやかだったのだろうと思いをはせました。
 全行程は約30分。市販の歩数計で1805歩。まさに「散策」といったコースです。
※「健康の道」は旧上野市が2002年に公募などでウオーキングマップを作成したもので、現在も伊賀市のホームページ(http://www.city.iga.lg.jp)で紹介されています。