オニフスベ“中身”も撮影 「記録に残す」 名張の元報道カメラマン

愛用のカメラを手に、自ら撮影したオニフスベの動画を紹介する松永さん

「どうなっているか知りたい」断面も動画で

 読売新聞の元報道カメラマン、松永悳三さん(92)=三重県名張市西田原=が、自宅の畑で大型のキノコ「オニフスベ」を見つけ、包丁で切って内部の様子を撮影した。「自然の中で、生き物がどんな姿でいるのか、記録を残したい」と話す。〈YouTubeで動画(https://youtu.be/x34VdO2Bj80)〉

 松永さんは9月19日、雨が上がった昼過ぎに畑へ向かい、直径約20㌢のオニフスベを3個見つけた。昨年もしぼんで茶色くなったものを見つけており、「今年も出るのではないか」と気にかけていたという。数日間、雨で畑に行けなかったため、1個は色が茶色に変わっていたが、2個はまだ奇麗な状態だった。

 松永さんはインターネットで「毒はなく、内部ははんぺんのような状態」という情報を知り、「どんな中身なのか知りたくなった」と包丁を入れた。切った感触は「木綿豆腐のようで、少し硬め」。断面は外側が白く、内側は淡い黄色を帯びていた。食べるつもりはなく、切る前と切った断面を動画でカメラに収めた。

 松永さんは読売新聞の写真記者として定年まで勤めた後、70歳の時に名張へ帰郷。地域の草花や昆虫、野鳥などを毎日のように撮影してきた。スタジオで美しく撮るのではなく、生き物が生態系の中でどう暮らしているのかを記録に残すことにこだわる。オニフスベも「中身まで記録しておきたかった」と話す。

 今年は猛暑の影響か、畑を訪れる鳥やチョウが例年より少なかったといい、「少しずつ環境が変わっていくのを感じる」と話す。撮りためた写真や動画は整理を進めており、今後も多くの人に見てもらえる場に出していきたいという。

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