三重県名張市を通る国道368号(上野名張バイパス)で、対向車線を逆走する車の目撃が相次いでいる。沿線のガソリンスタンド従業員は7月中旬の約1週間で3件目撃し、店の防犯カメラにも逆走する車が記録されていた。警察は「逆走車を見かけたら110番通報してほしい」と注意を呼び掛けている。
沿線の「SOLATOセルフステーション名張368」で働く甲野順子さん(53)によると、逆走車を見かけたのは主に交通量の少ない日中。7月中旬に目撃した3件は、いずれも高齢者とみられるドライバーが運転していたという。
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逆走には大きく2つのパターンがあった。1つは沿線の店から右折して逆走状態になるケース。もう1つは近くの交差点を右折する際、進行方向を誤って対向車線に進入してしまうケースだ。
甲野さんは「うちや隣のスタンドから出た車が、右折してそのまま対向車線へ入っていくことがあった。途中で気付いて店側へ戻る人もいるが、そのまま先の信号まで走ってしまう車もいた」と振り返る。
同店では逆走防止のため、出口付近に「右折禁止」と記した案内表示を設置する独自の対策を講じているが、効果は限定的という。甲野さんは「中央分離帯のフェンスに進行方向を示す矢印を表示するなど、もっと目につきやすい対策が必要ではないか」と話す。

中央分離帯に不慣れ?
国道368号は近年4車線化が進み、逆走が目撃された区間も約5年前に供用が始まった。管理する県伊賀建設事務所は、この場所での逆走の原因について、中央分離帯のある道路に不慣れなドライバーがいることが一因とみる。
同事務所によると、交差点には4車線化に合わせ、曲がる際の進路を示す青色の誘導ラインを整備した。一方、店舗前のフェンスへの矢印表示については「設置は不可能ではないが、費用面で課題がある」としている。
伊賀市内を通る名阪国道ではどうか。国土交通省北勢国道事務所によると、管内の亀山IC‐針IC間では近年、年間4、5件の逆走事案を把握しているが、事故には至っていない。合流部でのラバーポールや大型矢印路面標示、IC入口の進入禁止カラー舗装などの対策を進めた結果、逆走は以前より減少しているという。
名張署交通課によると、管内の国道368号では逆走による事故は確認されていない。逆走は道路交通法の通行区分違反(右側通行)に当たるという。
同課は「逆走は重大事故につながりかねない危険行為。道路環境をよく確認し、交通ルールを守って運転してほしい」と呼び掛ける。勘違いで逆走してしまった場合は「無理に走行を続けず、安全な場所に停止して警察に連絡し、指示を受けてほしい」としている。









