【藤田さん】

 「歌も書も、気持ちを乗せることが大事。どうやって楽しむか、いつも考える」。三重県名張市つつじが丘南1の書家、藤田透石(本名・徳宏)さん(83)の書作展「歌う書」が、3月28日から4月1日まで、伊賀市上野福居町のギャラリー「アートスペースいが」で開かれる。入場無料。

 大阪市出身で、奈良教育大を卒業後、大阪府立高校で定年まで書道を教えた。授業では常に、自分の気持ちを表現することの大切さを伝え、混声合唱団「コーロ・Gui」の団員でもあることから、「歌う書道の先生」とも呼ばれてきた。

 伊賀地域での個展は10年ぶり。昨夏、同合唱団がコンサートで歌う「そのかみのかぜ」「しあわせ運べるように」(神戸市歌)など平和や希望への思いを込めた5曲の詞をプログラムに書いてほしいと頼まれた。今回は、それを壁面作品に仕立て直した5点に加え、半紙サイズに記した俳句、4つの音階をイメージして書いた「響」の1字書などを展示する予定。

 大阪から名張へ住まいを移したのは「犬を飼いたい」という家族の希望があったからだといい、それから30年、自身もそば打ちの愛好会や同合唱団での活動も楽しんできた。「何事も楽しみ続けるのは難しいかもしれないが、気持ちを込めて取り組んできた書を見ていただけたら」と話した。

 時間は午前11時から午後6時(最終日は同4時)まで。

 問い合わせは同ギャラリー(0595・22・0522)へ。

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