【会場を背に来場を呼び掛ける出展企業の社員ら=伊賀市ゆめが丘1で】

24社が一堂に「DMG MORI アリーナ」

 三重県伊賀市初の総合企業展「イガプロ~伊賀の企業発見フェア~」(市主催)が2月21日(土)、同市ゆめが丘1丁目の「DMG MORI アリーナ第1競技場」で開催される。市内の製造業24社が出展し、企業紹介や体験型展示、トークセッションなどを通じて地域産業の実像を市民に発信する。

 同市は忍者や伊賀焼といった歴史文化のイメージが強い一方、工業製品出荷額は年間約8千億円に上り、県内有数の工業都市でもある。医薬品、建材、ゴム製品、金属加工など多様な製造業が集まっており、世界市場を相手に事業を展開する企業も少なくない。しかし、その事実を知る市民が多いとは言えず、若者が進学や就職を機に市外へ流出する状況がある。

 市は昨年度、製造業の情報発信のために大阪市内で産業交流セミナーを開催。伊賀市内の企業12社が参加し、一定の成果を上げた。その一方、セミナー後の意見交換では「企業同士の取引も大切だが、地元の人に自分たちの会社のことを知ってもらう機会があまりにも少ない。それが人材確保の難しさにも影響している」などの声が上がり、今回の企業展を地元で開催する契機となった。

企業展への思いを語る城室長=同

 市商工労働課企業誘致推進室の城伸也室長(52)によると、準備は昨夏から始まり、職員が約50社を訪問。交流セミナーの参加企業を中心に実行委員会を結成し、準備を進めてきた。

 当日、会場では各企業による自社製品の展示や製造工程などを体験できるワークショップが実施される。例えば、▼オリジナル洗浄剤作り▼手裏剣キーホルダー釣り体験▼強化ガラスの破壊体験▼アートガラス瓶作成体験▼軟膏の香りづけ体験▼印刷不良を見つける検査体験▼商品の重さを正確に測るゲームなどが予定されており、子どもから大人まで楽しみながら各企業について学ぶことができる。スタンプラリーもあり、6社のブースを巡ると各社の製品などが当たる抽選会に参加できる。

 この他、ステージでは伊賀市若者会議のメンバーが登壇して地元企業を就職先に選んだ理由や実際の暮らしについて語ったり、参加企業の経営者らがトークセッションをしたりする。地元特産品や農産物などの展示販売、キッチンカーの出店、三重大による企業向け相談会などもある。

将来の選択肢に 家族で来場を

 城室長は「都会の満員電車に揺られる生活だけが正解ではない。伊賀は都市部へのアクセスも良く、自然と利便性が共存する“ちょうどいい田舎”なので、平日はここで働き、休日に都会へ出かけるといったライフスタイルも選択肢として考えてほしい」と話す。

 市は、子どもの進路選択に影響を持つ親世代への情報提供も重視する。城室長は「地元の企業についてあまり知らない親世代の方も多いと思う。企業展をきっかけに、子どもが将来について考える時期に、地元への就職も自然な選択肢として示していただけたら」と期待する。企業展は今回だけで終わらせず、年1回程度の継続開催を目指している。

 当日の開催時間は午前10時から午後4時まで。入場無料。

 問い合わせは同室(0595・22・9727)まで。〈PR〉

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