【佐野さん】

 三重・愛知両県の高校野球交流試合が11月22日に伊勢市で開かれる。三重県選抜チーム25人には伊賀地域から2人が選ばれた。神村学園高等部伊賀(伊賀市北山)2年の内野手・佐野立人さんに話を聞いた。【全2回】

「取り組む姿勢吸収したい」

 愛知県豊田市出身の佐野さんは、小学2年から地元の少年野球チームでプレーしたが、中学時代のほとんどは野球部でなく「見る側」だった。「野球をさせてもらった両親に、高校では野球で恩返ししたい。野球に集中できる環境を」と自ら探した同校へ進み、寮生活を送っている。右投げ左打ち、身長164センチ、体重63キロ。

 硬式球への順応もスムーズで、堅い守備とパンチ力が持ち味。入学後は腕や上半身のウェートトレーニングに取り組み、食事や栄養面にも気をつける。県選抜チームでは「レベルの高いメンバーたちに負けないプレーをし、準備や片付けなども含め、野球に取り組む姿勢を吸収したい」と意気込みを話した。

 選出を受け、同校野球部顧問の湯ノ口伸也教諭(47)は「まだまだ経験は足りないが、今よりスピード感を持って試合中の切り替えや準備などができるよう、周りから学んできてくれたら」と話した。


 県選抜のメンバーは、各校から推薦のあった選手を対象に、10月に開かれた選考会で選定された。

 愛知県選抜チームとの交流試合は伊勢市楠部町のダイムスタジアム伊勢で午前9時半、午後2時からの2試合を予定。雨天時は24日に津市営球場で。入場料は前売り・当日とも700円で、両県の高校生は受付で生徒手帳を提示すれば200円で入場できる。中学生以下は無料。

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