【この日2点目となるロングシュートを放つくノ一FW神谷(右)=伊賀市で】

 女子サッカー・なでしこリーグ1部の伊賀FCくノ一三重は9月21日、伊賀市小田町の上野運動公園競技場で愛媛FCレディースと対戦し、5‐0で3試合ぶりの白星を飾った。通算戦績は19戦10勝6分3敗で、順位は前節から変わらず12チーム中2位。

 今季の1試合最多得点だったこの日は、前線からの連動した守備がうまく機能し、敵陣でのスローインも得点につなげた。FW神谷千菜は4戦連続のゴールで、ハットトリックも記録。計13点でリーグの得点ランクでもトップタイに並んだ。

 先制点は12分、スローインから素早く展開し、DF井上歩香のクロスボールを神谷が得意のヘディングで決めた。前半33分の2点目も神谷で、バックパスを奪ってからゴールまで約25メートルの距離から思い切りよく左足を振りぬいた。

 3点目は後半11分、コーナーキックを起点にクリアボールを拾ったDF秦美結がペナルティアーク付近からゴール左隅に決めた。同28分にはMF増田玲那が今季初ゴールをミドルシュートで奪うと、34分には再びスローインを起点に神谷の3点目で愛媛Lを突き放した。

 今季は残り3試合で、くノ一と首位の朝日インテック・ラブリッジ名古屋とは勝ち点が9差ある。試合後、北村隆二監督は「この2試合は複数失点をしてしまったが、しっかり守備から戦ってくれた。可能性がある限り、優勝を目指したい」、なでしこリーグでのハットトリックは初めてだという神谷は「次節も勝ち切りたい」と話した。

 くノ一の次節は27日にあり、横浜市のニッパツ三ツ沢球技場でニッパツ横浜FCシーガルズと対戦する。

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