【練習に汗を流す部員たち=名張市夏見で】
5年制の近畿大学工業高等専門学校(三重県名張市春日丘)サッカー部には、1年から3年まで約40人(マネジャー1人含む)が在籍。夏の全国高校総体(インターハイ)、冬の全国高校選手権大会出場を目標にしながら、サッカーを通じて将来に役立つ学びを探求している。
平日の放課後は主にメイハンフィールド(市民陸上競技場)で練習し、県1部のリーグ戦がある土曜に向けてコンディションを整えるため、曜日によって練習やトレーニングのメニューを設定している。部員の出身地はおおむね関西と伊賀地域が半数ずつで、年によってはプロ選手や指導者を目指す人もいるという。
インターハイ県予選では2018年に4強入りした他、今年は優勝した四日市中央工に準々決勝で惜敗。主将で3年の中森悠人さん(伊賀市立緑ヶ丘中卒、IFCシャペウ出身)は「球際の強さや、最後までの集中力など、自分たちに足りないものが見えた」と収穫を口にする。
「その他大勢にならない」
現チームは、3年生の個性が光り、個々の走力やスタミナが強化されつつある攻撃的なチームだといい、「一つにまとまれば強さを発揮する」と池田龍佐人監督(29)。夏休みの3泊4日の合宿を経て、選手同士の仲も深まったという。
6年前からコーチを務め、昨年から指揮を執る池田監督が大切にするのは部員たちの「自立」だ。「サッカーでも、社会に出ても、自分を生かすために何が必要かを学んでほしい。そのために、主体性を持つこと、気づけること、その他大勢にならないこと、の3つを大切に考えてもらえたら」と期待を込めた。
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