【名張署庁舎=名張市蔵持町芝出】
生活安全課長 井上裕顕
今年6月末現在、名張警察署管内では特殊詐欺13件(被害額約1230万円)、SNS型投資・ロマンス詐欺15件(被害額約6450万円)の被害を認知しており、それぞれの被害額を合わせると被害額は7680万円に達し、前年同期と比較してマイナス約270万円と減少したものの、被害件数は8件増加しています。
特に、警察官などを名乗って「犯人を逮捕したところ、あなたのキャッシュカードが押収されている。あなたにも犯罪の疑いがかかっている。今からあなたの自宅へ家宅捜索に行く」などと不安をあおり、現金をだまし取る手口が未遂も含めて特に増えています。
警察官などを名乗る手口は以前からありましたが、新たにSNSのチャット機能やビデオ通話を使い、偽物の警察手帳や逮捕状などを見せるなどして不安をあおる手口が確認されています。
詐欺の手口は形を変え、より巧妙で悪質になる一方で、息子や孫になりすましてトラブルの解決費用などを口実に現金をだまし取る、旧来からの手口による被害も依然として発生していることから、詐欺に対するさまざまな手口を知っておくことが大切です。
本物の警察官は「電話で捜査対象となっているなどと伝えることはありません」「メッセージアプリで連絡をすることはありません」「警察手帳や逮捕状の画像を送ることはありません」「個人のスマートフォンに突然ビデオ電話をすることはありません」。1つでも該当すれば、それは詐欺です。
警察庁・SOS47(ストップ・オレオレ詐欺47〜家族の絆作戦〜プロジェクトチーム)特殊詐欺対策ページ(https://www.npa.go.jp/bureau/safetylife/sos47/)では、全国で被害が相次ぐ特殊詐欺などに関する知識や防止策をわかりやすく伝える動画などが掲載されています。詐欺の手口を知り、被害に遭わないために一緒に対策をしていきましょう。