【戦後80年】原爆遺族の思い朗読劇に　劇団上野市民劇場　伊賀

　三重県伊賀市を拠点に活動する演劇グループ「劇団上野市民劇場」の公演「広島第二県女二年西組‐原爆で死んだ級友たち」が8月29、30日に同市大谷の前田教育会館で開かれる。開演は29日が午後6時30分、30日が午後2時と同6時30分。

　結成から70年以上が経つ同劇団には現在、30代から80代の男女10人が在籍し、週2回の稽古に励みながら毎年公演を行ってきた。

　戦後80年の節目を迎えた今年は「現在も世界各地で起こる戦争に向き合った作品を」との思いから、原爆に対する遺族の思いを手記にした作品を朗読劇で演じる。

　演出を担当する福北辨さん（87）は「ぜひさまざまな世代の人に見てほしい。若い方も興味を持ち、劇団活動にも参加してもらえたら」と呼び掛けた。

　入場料は前売り1000円、当日1200円。

　問い合わせは福北さん（090・7697・8590）まで。