20回迎える「上津の火祭り」 25日に伊賀市北山・宝珠院

過去の火祭りの「火渡り」の様子(宝珠院提供)

 「地元だけでなく県内外からも多くの方が集まる行事に育てていただいた。非日常を体験し、笑顔になってもらえたら」。修験者たちが燃え盛る火の上を歩き、来場者も火渡り修行ができる宝珠院(三重県伊賀市北山)の「上津の火祭り」が今年10月25日で20回目を迎える。第1回からさまざまな仕掛けを続けてきた内田秀明さん(49)(宝珠院副住職)に思いを尋ねた。

 奈良時代の神護景雲元(767)年の開創と伝わる宝珠院は檀家を持たない祈願寺で、地元・上津地区の各戸が信徒として支えてきた。先々まで人が集まる場所であってほしいと願い、寺務を担当していた内田さんを中心に20年前に始めたのが上津の火祭りだった。

 最初は宝珠院の役員を中心に運営していたが、最近はボランティアスタッフなどの協力を得ている。また当時は、一連の作法を熟知した人が地元に少なく、県外の同宗派の僧侶らに協力を仰いできた。近年、アトラクションとしてスラックラインのパフォーマンスや伊賀忍者特殊軍団「阿修羅」などの忍者武道家の奉納演武が行われるようになると、更に多くの人が訪れるようになったという。

 新型コロナの影響が大きかった2020年も工夫して開催し、中学教員(現在は県教育委員会職員)の仕事と両立しながら、途切れることなく続けてきた。内田さんは「単に法要だけでなく、来ていただければ楽しめる〝祭り〟になってきた。皆さんに育ててもらったと感じる」と語る。

内田さん(提供写真)

 今春、内田さんが、宝珠院の近くにある喜福寺の第23世住職となり、先代であり父の秀弘さん(75)は宝珠院の住職に、長男(13)は得度式を終え、親子孫3代で僧侶となった。内田さんは「皆さんがそれぞれの願いをかなえられるよう、上津の火祭りに参加してほしい」と話した。

 当日は、正午ごろから稚児山伏の行列が付近を練り歩き、午後1時から柴燈護摩法要が行われ、火渡り修行は同2時40分ごろから。雨天決行。火渡りは、山伏姿の僧侶たちが先に火の上を歩き、一般参加者は火が消えた灰の上を歩く。参加費は500円で、お札や祈願を申し込んだ人は無料で参加できる。

「縁日」も開催

 同時開催「上津の縁日」は午前11時40分からで、うどん・けんちん汁・餅の振る舞い(先着各130食)、パン・ラスク・おにぎりなどの食品販売がある。

 境内では、手裏剣打ち体験、スラックラインパフォーマンス(正午ごろから)・体験、居合やヌンチャクなど全国の武道家による奉納演武(午後0時20分ごろから)がある。

 問い合わせは喜福寺(0595・52・1170)へ。

– 広告 –

– 広告 –