【作品と円山さん(提供)】

 彫刻家として活動する三重県名張市桔梗が丘西の円山栞多さん(31)による、伊賀地域で初めての個展「林の中の象ように」が、7月10から17日まで、伊賀市上野福居町のギャラリー「アートスペースいが」で開かれる。入場無料。

 三重大学の美術教育課程と同大大学院で学んだ円山さんは、現在は伊賀市内の高校に美術の非常勤講師として勤務する傍ら、松阪市内のアトリエで創作に取り組んでいる。

 今回のメインは、空間を1つの作品に見立てる「インスタレーション」の手法で、80㌢四方、高さ70㌢ほどのオブジェの作品5、6点を展示。期間中には配置を変えるそうで、「作品を見て、自分の家だったらどこに置くか、数点からなる作品はどう並べて置きたいかなど、想像してもらえたら」と話す。

 他にも、主に信楽の粘土を使い、「関守石」から着想を得た「関守犬」シリーズの彫刻を始め、動物や抽象的な作品など、小作品も合わせ約30点を出品する予定。

 5月には伊賀市内でのグループ展を終えたばかりだが、「今回は立体だけでなく平面的な作品も考えている。彫刻・平面・文章などさまざまな表現方法を採り入れた作品展になるので、楽しんで頂けたら」と来場を呼び掛けた。

 時間は午前11時から午後6時(最終日は同4時)まで。

 問い合わせは同ギャラリー(0595・22・0522)へ。

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