【寺嶋さん】

 自身が通うデイサービス施設を舞台に、人生の終盤を彩る人間模様を描いた小説「異色の恋 母娘ママ友」をを、三重県名張市富貴ケ丘の寺嶋洸さん(92)が文芸社(東京都)から自費出版した。

 岡山県出身で、定年後に名張へ転居し、日頃から短歌や俳句、川柳など創作活動に勤しんでいる。2年前には、長年連れ添った妻の一恵さん(享年85)とともに暮らした日々の思い出を、自叙伝的小説「結婚の野原」として出版した。

 2作目となる今回は、デイサービスの利用者や介護者、その家族を取り巻く「人間模様とプラトニックな恋愛を描いた物語」で、寺嶋さんが作詞し音楽グループ「シリウス」の荒木薫さんが作曲した作中歌「相思相愛」「よっこらどっこいポンポコポン」の歌詞も収録している。

 寺嶋さんは「毎日が楽しく、作品の題材を探したり考えたりするのが生きがいになっている。言葉を豊富に使い、絵のような文章を書きたい。今後も作品作りを続けていけたら」と語った。

 書籍は四六判108ページで、税込み1100円。ブックスアルデ名張本店(名張市箕曲中村)や文芸社ウェブサイト(www.bungeisha.co.jp/)で購入できる。

- Advertisement -