【名張署庁舎=名張市蔵持町芝出】
警備課長 田中雅也
日本国内で生活する在留外国人数は、2024年末現在、376万8977人で、多くの方が日本のルールを守っている一方、就労資格がないのに就労している者や、在留期限が過ぎているにもかかわらず就労目的でそのまま日本国内に滞在する外国人、いわゆる不法滞在者がいるとされています。
不法滞在者数は、出入国在留管理庁の統計によると、2025年1月1日現在で7万4863人とされ、その多くが不法に就労しているとみられます。
悪質・巧妙な手口
不法滞在者の中には、取締機関からの摘発を逃れたり不法就労を行ったりするため、偽造した証明書を使用して在留資格を偽る者もおり、その手口は悪質、巧妙化しています。
また、不法滞在者の不法就労を取り持つブローカーや、就労が認められていない外国人と認識しながら雇用する事業者も後を絶ちません。事業者の皆さんは、不法就労の未然防止に向け、次の3点に注意してください。
▽雇用する外国人の在留資格や在留期限の確認は、旅券、在留カード、就労証明書などを確認する
▽在留カードに記載されている就労制限の有無、資格外活動に関する内容を確認する
▽留学生などについては、資格外活動の許可があることや、許可された活動内容を確認する
雇用に際して不明な点があれば、関係機関への問い合わせをお願いします。
警察では、関係機関などと連携しながら、不法就労を取り持つブローカーや、就労が認められていない外国人を雇用する事業者などに対する取り締まりを推進しています。不法就労・不法滞在に関する情報提供や相談などは、名張警察署までご連絡をお願いします。
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