店長経験生かし勉強会 名張の村上さん 28日から

過去の実業家向け勉強会の様子(提供写真)

 大手小売業の店長など営業職を30年、不動産部門のエリア統括責任者として12年勤務し、その経験を生かして伊賀、名張の起業家などへのサポートをしながら空き家問題などの提言を行っている三重県名張市梅が丘南の村上和央さん(69)。同市南町の名張産業振興センターアスピアで10月28日から主催する勉強会「リボン塾」の講師を担当する。

 村上さんは1980年に大学を卒業後、株式会社マイカル(当時ニチイ)に入社。2000年に店長に昇格し、愛知県豊田市の「豊田サティ」に赴任したが、翌年にマイカルが経営破綻したため、数か月後に閉店する運命に。そこで300人いた従業員の転職先に奔走する傍ら、リスクマネジメントの観点から、閉業していた社員食堂を独自の判断で再開、閉店ぎりぎりまで続けた。

村上さん

 「従業員のモチベーションのための手段。食堂再開で得た収益で、従業員への感謝の意を込めた解散式もホテルで開くことができた」と振り返る。

 会社がイオンリテールに吸収合併された後も不振に陥った5店舗の店長を任され、再建に向けて手腕を発揮したが、10年に不動産部門へ転属。全く未経験だったものの、統括責任者として不良債権の整理などを断行するなど、利益改善に貢献したという。

 22年に定年退職すると、地元名張で「オフィスリボン」を起業した。数々の体験を通して学んだことは、「現実から逃げないで真正面から向き合うこと、物事を多方面から観察・分析して本質を見抜くこと、その上で戦略、戦術を立てて自ら率先して行動を起こすこと」だと強調する。

 これまでに、奈良県大和高田市にある片塩商店街の未来創造勉強会講師や、イオンタウン幹部候補生の育成セミナー講師などを務め、現在は奈良県河合町の空き家対策運営業務の受託、起業家の事業コンサルタントなど幅広く活動している。

 勉強会では最優先すべき社会課題として「空き家」「観光」「農業」を掲げ、経営の視点で問題提起と具体的な解決策を考える。5回シリーズで、単回での参加も可能。時間はいずれも水曜の午前10時から正午まで。初回28日のテーマは「まちおこしを考える」(参加無料、先着30人)。2回目以降から参加費は2000円で▽11月25日「空き家問題を考える」(先着20人)▽27年1月27日「観光事業を考える」(同)▽2月24日「農業の未来を考える」(同)▽4月28日「名張の未来を考える」(同)。

 村上さんは「地域の課題を自分事として捉え、名張の未来を学び、考え、実行につなげたい」と語り、参加を呼び掛けている。

 申し込み、問い合わせは村上さん(090・7956・8787)まで。

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