【齊藤さん】

 素材や製法にこだわった手作りの焼き菓子や生菓子が評判を集める、三重県伊賀市荒木の菓子工房店主、齊藤一登さん(24)。イベント出店も増え、ファンを広げている。

 ものづくりに興味を持ったのは、ハンドメイド作家だった母の影響。小学生のころからクッキーやマフィンを焼き、家族や友人に振る舞ってきた。19歳の時に友人のために焼いたタルトが思うように仕上がらなかったことをきっかけに、「もっと極めたい」と菓子作りへの思いが強まったという。

 パティシエの姉から助言を受けながら研究を重ね、試作を繰り返した。季節の果物を使うなど工夫を凝らし、約4年間焼き続けた末に納得のいく味にたどり着いた。メニューも増え、技術も磨かれていった。

 「店を持ちたい」と2024年11月ごろから自宅の一部を改装。家族や友人の協力で壁を塗り、古道具店で家具を探し、昨年10月に工房兼休日限定店舗としてオープンした。店名は「日常の中で気軽に立ち寄ってもらえる存在に」との願いを込め「HIGORO Bakes」とした。

 「量を食べてもくどくない甘さが特徴。味の安定や品質の維持には苦労も多い」と話す齊藤さん。インスタグラム「@higoro__bakes」でも発信し、遠方から訪れる客もいるという。

 齊藤さんは「若い感性を生かして新しい商品開発にも挑戦したい。『おいしい』と言ってもらえることが何よりの励み」と意欲を語る。

 問い合わせは齊藤さん(080・2658・8072)まで。

 29日午前10時から午後2時まで、名張市新町の「やなせ宿」で開かれる「ちっさいHooray!marche」にも出展予定。

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