【水位低下で出現した旧青蓮寺川発電所の遺構の一部(小型無人機で3月5日撮影)】

 少雨の影響で、三重県名張市の青蓮寺ダムでは貯水率が低下し、普段は水没している旧青蓮寺川発電所の遺構の一部が姿を見せている。〈YouTubeで動画(https://youtu.be/oekuZ5Y9mSE)〉

操業当時の青蓮寺川発電所(昭和30年代、「郷土史箕曲」より)

 市史によると、同発電所は明治から昭和にかけての実業家で旧上野町長の田中善助(1858‐1946)らの尽力により、1909(明治42)年に完成。出力は700キロワットで、長年地域の各家庭に電力を供給していた。同ダムの建設で水没することになり、66(昭和41)年に歴史に幕を下ろした。

 同ダム管理所によると、例年この時期は85%ほどの貯水率があるが、今年は3月9日現在で42・3%にとどまる。姿を見せている遺構は、旧発電所施設上部の斜面に設置された管を支える台座とみられ、ここまでの範囲が見えるのは珍しいことだという。

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