【1月7日に岡八幡宮へ必勝祈願に訪れた選手・スタッフ=伊賀市白樫で】
三重県伊賀市治田のグラウンドを活動拠点とする社会人野球・ミキハウス硬式野球部は昨季、秋の日本選手権に2年連続で出場したが、夏の都市対抗野球は5年ぶりに出場を逃した。新主将に就任した坂井慎平外野手(27)=菰野町出身=を中心に、新人8人を加えた35人(うち投手15人)の新体制で「日本一」を目指す2026シーズンが始まった。

1995年創部で、都市対抗野球大会に5回、日本選手権に4回出場し、24年は初めて同じ年の2大大会出場を果たした。昨季前半のチームについて、「守備からリズムを作り切れず、良くない負けが続いていた」と振り返る陣田匡人監督(47)は「前年まで4年続けて都市対抗に出場したことで『出られて当たり前』という選手が増え、3連敗した予選後もチーム全体がふわっとした状態だった」と語る。
昨季は「2大大会で8強以上」を目標に掲げたが、日本選手権は初戦でHondaに零封負け。24年入団の桜井俊貴投手(32)に、昨季は髙橋優貴投手(28)、菊田拡和内野手(24)=いずれも元巨人=と元プロ選手計3人を擁したが、目立った成績を残すことはできなかった。

大西元主将が引退 チーム支えるコーチに
内野手として9年間在籍し、昨季限りで現役を退いた大西友也コーチ(31)は、20年から4年間主将を務め、「16年ぶりの都市対抗(21年)に主将として出場したことが記憶に残っている」。苦楽をともにしてきた選手たちとの関わり方が変わり、「コーチという立場で、伝える言葉にも重みが出てくる。皆としっかり話し、チームを支えたい」と気持ちを新たにしている。
2026年のチームスローガン「全心」
今季のチームスローガンは「全心」。「一つひとつ心を尽くし、周囲に心を向け、人として心を磨けば、更に良いチームになる。何かを突破するには心のあり方を変え、前に進むしかない」。提案した坂井新主将は、そんな思いを込めたという。
小中学校時代に在籍した野球チーム、海星高、大阪体育大まで各カテゴリーで主将を務めてきた坂井外野手。「若手たちから『ベスト8以上ではなく、日本一を目指そう』という声が上がったことが心強い」と喜びつつ、「今のメンバーでしっかりチームを作り、若手が入っていきやすい雰囲気を作っていく。まずは4月からのJABA大会で結果を出し、都市対抗予選につなげたい」と抱負を語った。

「発言でもプレーでも見せられるし、良いことも悪いことも力に変えられる。気負わず今まで通りやってほしい」。新主将に期待を寄せる陣田監督は「懸案だった投手陣の層が厚くなり、チームを全国制覇するにふさわしいチームになるために変わっていくシーズンにしたい」と話した。
新入団選手8人はいずれも大学生で、2月上旬までに入寮しチームに合流する予定。
2026年1月24日付908号17面から














