【10月にあった遊書教室で講師を務める富さん=伊賀市で】

 「自らの書体として楽しく、遊び心を忘れず自由に」。三重県名張市つつじが丘の富峰山(本名・國富光輝)さんが十数年前から情熱を注ぐ、形や書き順などにとらわれない「遊書」の心構えだ。

 議員秘書時代、あいさつで人の心をつかむことが大事と感じたことから、相手の立場に合った言葉を考えるようになった。そんな中でたどり着いたのは、筆の濃淡や文字の配置などを工夫し、漢字が持つ意味合いを自由に表現できる遊書だった。

 移動時間でも文章を考えるなど、常日頃から表現を探し求め、「教えることは、自分のためでもある」と、伊賀地域などで遊書教室を開く。過去に礼状を何度も書いた経験から、手紙や年賀状の書き方、芳名帳など慶弔時の書面の書き方などの講習も行っている。

 遊書の魅力は「言葉によって字体を変え、楽しさやうれしさを表現できること」だという。「自己満足では、人は喜んでくれない。感動が人を喜ばせる」と語った。

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