【名張の湯の施設内で撮影に臨む「カミワザ」の4人(提供写真)】

 動画投稿サイト「ユーチューブ」のチャンネル登録者数が300万人超えの人気ユーチューバー「KAMIWAZA(カミワザ)」。三重県名張市希央台の温浴施設「名張の湯」で撮影した動画「ナーフ戦争 名張の湯編」が話題となっている。

 カミワザは、宇陀市出身のメンバー2人を含む奈良県出身のともひろさん、ヒデトリアンさん、なりさんの3人で9年前に結成。視聴回数が100万回を超えたことを機に上京したが、2年ほど前から拠点を地元奈良に戻して活動。今春には新メンバーのアキコさんが加わり、4人組になった。

結成当時よく通った

(左上)ともひろさん、(右上)なりさん、(左下)ヒデトリアンさん、(右下)アキコさん(いずれも提供写真)

 結成間もないころ、メンバーたちが撮影終わりによく訪れたという場所が「名張の湯」。思い出の地で撮影できたらと、今年3月末に依頼した。「チャンネルを知っている」「見ている」というスタッフもいたそうで、メンバーも喜んだという。打ち合わせを重ねた6月、施設の営業時間終了後に撮影が行われた。

 レストランや風呂場を舞台に、早朝5時までの撮影の間、機械を動かしたりセッティングしたりと、裏方作業を担ったのが同施設の山本周平副主任だった。「メンバー全員、打ち合わせ時から親切で丁寧、細かい配慮のある方たちで、だからこそ私たちも全力でお手伝いしたいと思った」と話す。動画チェックの時は、うれしさがこみ上げたそうだ。

懐かしさ共有

 7月上旬に投稿された動画は、シューティングゲームの画面に見立てた冒頭シーンから始まる12分ほどの作品で、これまでに37万回以上再生された。山本副主任も「施設をくまなく知ってもらえるきっかけになり、市内外の来店者が増え、反響で公式インスタグラムのフォロワーまでかなり増えた」と喜ぶ。カミワザのメンバーは「撮影中は集中しているので余裕がなかったが、撮影の前後は、施設内で懐かしさを共有しながら、当時の出来事や苦労話を振り返った」と話す。

 「今までは視聴者と交流できるイベントはしてこなかったが、これからはオンライン、オフライン両方で楽しんでもらえるコンテンツを制作していきたい」とメンバー。山本副主任も「思い出の地として選んでもらい、うれしかった。ぜひまた機会があればお願いしたいし、皆さんの日頃の疲れも癒やしていただきたい」と笑顔を向けた。

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