【青空に映える熱気球=伊賀市木興町で】
三重県伊賀市木興町の木興遊水地で12月6日、「上野遊水地フェスティバル」(国土交通省木津川上流河川事務所主催)が開かれた。上野遊水地の運用開始10周年を記念したイベントで、親子連れら約850人(主催者発表)が来場。熱気球の搭乗体験などを通して、遊水地への関心を深めた。
【YOU公式インスタグラムのリール動画「熱気球体験」(https://www.instagram.com/reel/DR6dvGfCcb9/?igsh=Y2Vud3cxMGw1aGds)】
上野遊水地は市内を流れる服部川と木津川の洪水調整施設で、長田、木興、小田、新居の4つの遊水地から成る。2015年に運用を開始し、広さは計約250万平方メートル、貯水能力は900万立方メートル。17年の台風21号では約600万立方メートルを貯留し、約760戸の浸水被害を防いだと推定される。

熱気球体験は、広大な遊水地を上空から感じてもらう試みで、津市の会社が運行。ロープで係留されたカラフルな熱気球に希望者が数人ずつ乗り込み、約25メートルの高さから遊水地や町並みを見渡した。
初めて熱気球に乗ったという上野西小3年の男児は「思ったより高く上がって面白かった。天気も良くて最高だった」と話した。

会場では、周囲堤の除草を担うヤギとのふれあいや災害対策車の展示、職員の案内で木興遊水地周辺を巡る上野遊水地ウォーキングなど多彩な催しがあった。ウォーキングに参加した市内のパート従業員の女性(43)は「国交省のお兄さんの説明が上手で、参加してよかった」と話した。
ステージでは、愛農学園農業高生による合唱や伊賀之忍者衆「羅威堂」によるショーなどが披露され、来場者は地元の野菜を使ったグルメなどを味わいながらイベントを満喫した。

















