【スーパーの売り場にある消火器の管理状況を確認する消防職員ら=名張市蔵持町原出で】

 三重県の名張市消防本部は12月5日、大型商業施設の防火管理体制などをチェックする「年末特別予防査察」を、同市蔵持町原出のスーパー「マックスバリュ名張店」で実施した。

 買い物客や商品搬入が増加するクリスマスや年末年始などを前に、毎年実施しているもの。今年は11月下旬から12月中旬までの間に、市内のスーパーやホームセンターなど計9か所を消防職員が巡回する。

 この日は、同本部予防室の担当者3人が同スーパーを訪問。防火シャッターの下に障害物が無いか、消火器や消火栓が適切に管理されているかなど、店内を見回って確認した。

 同室では年間約300の事業所の立ち入り検査を実施し、不備があった場合は指導しているといい、森上芳彦・違反是正担当監兼予防室長は「空気が乾燥し、火災が発生しやすい季節。年末は商品が多くなるが、消防設備に不備があると火災発生時に命に関わる。消防法をしっかり守っていただけるよう査察を進めたい」と話した。

 同スーパーの伊藤弦店長は「年2回の消防訓練を実施し、従業員にはビデオで注意喚起もしているが、このように消防職員の方に見ていただけると、再確認ができてありがたい」と話した。

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