【ギャラリーを眺める石橋理事長=伊賀市上野忍町で】

 伊賀上野銀座商店街振興組合が運営する三重県伊賀市上野忍町の「銀座中央駐車場」と「銀座の館ギャラリー」「和ホール」が12月下旬に閉鎖される。併設する同組合事務所の移転に伴うもので、買い物客の利用や多くの団体・グループの作品展示、会合などに使われてきた拠点が役目を終える。

 同組合によると、旧上野警察署の跡地を購入して整備した約40台分の駐車場(一部月決め)は、市街地を拠点とした観光や同商店街加盟店への買い物などでの利用が多い。銀座通りに面した場所に平屋の事務所とホール(約36平方メートル)、ガラス張りのギャラリー(長さ約11・8メートル)が位置している。

 中でもギャラリーは、芭蕉祭や伊賀上野NINJAフェスタなど季節や行事に合わせた作品展、各種の啓発活動などに利用されてきた。12月1から10日の絵手紙展が最後の催しになる予定で、約1500平方メートルの敷地全体を売却し、早ければ来夏以降に循環器内科クリニックと調剤薬局が開業する予定だという。

 銀座通り周辺の約40店が加盟する同組合の石橋広保理事長(52)は「駐車場もギャラリーも、長きにわたって多くの方々に利用いただき、心からお礼を申し上げたい」と述べた。

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