三重県伊賀市にある青山保健センター運動施設の運営継続と2024年3月末で閉鎖した歩行訓練用温水プールの再開を求め、住民団体が11月13日、計277人分の署名を稲森稔尚市長と赤堀久実議長に提出した。
住民団体は「青山保健センターのプールの継続を求める有志一同」で、署名は今年3月から10月までに集めた。同団体は24年2月に854人分、同年10月に439人分を当時の市長や議長に提出している。
署名の提出後、代表で同市下郡の竹本昇さん(75)は「行政が障害者や障害児、高齢者を排除しないでほしいというのが根本的な願い」と話した。
市議会は24年3月、同団体が行政財産としてプールを含む運動施設の保有と運営の継続を求めた請願を全会一致で採択。市は同施設の利活用について、8月から土地と建物の無償貸与を条件に公募型プロポーザルを実施する手続きを進めている。
竹本さんと妻の静子さん(75)がプール閉鎖の取り消しなどを求めた訴訟では、10月に名古屋高裁が訴えを却下するなどした津地裁の一審判決を支持し、控訴を棄却した。竹本さん夫婦は高裁判決を不服とし、11月に上告した。
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