【節目の記念行事】

 創部120周年を迎えた三重県立上野高校サッカー部(奥井達司顧問)。今年はOBも集う中、記念行事が開かれ、全国でも稀な歴史の積み重ねを祝った。OBの応援を背に、更なる活躍に期待がかかっている。

 同高は1899(明治32)年に旧第三尋常中学校として開校。サッカー部は1905(同38)年の創部で、現在の部員は2年生15人、1年生14人と5人のマネジャーがいる。守備を強固にしてカウンターを狙うプレーを得意としていたが、最近はテクニックを持った選手が集まり、主導権も取れ、攻撃的なゲーム展開ができるチームになったという。

 9月下旬には記念行事の一環で、伊賀市小田町の上野運動公園にサッカーの名門・京都橘高(京都市)を招いて試合をした。3対2という惜敗の結果に、キャプテンで2年のMF野山星樹さんは「強かった。つなぎがうまくてやりづらかった」と話すが、良い刺激、良い経験になったようで、10月から始まる全国高校選手権大会三重県予選に向け、強化ができたという。

 奥井顧問は「選手権には、他校は3年生が出場する中、うちは2年生以下で戦わなければならない。ただ今年は、可能性を感じさせるチームなので楽しみ」と語り、部員たちも「歴史の重みを励みに、三重県優勝を目指して挑みたい」と士気を高めている。

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