【名張署庁舎=名張市蔵持町芝出】
三重県警名張署は10月16日、SNS型投資詐欺で県内に住む60代女性が現金1億円をだまし取られる被害に遭ったと発表した。
同署によると、女性は8月4日ごろ、LINEに表示された株式投資に関する広告にアクセス。LINEで「田中みえこ」を名乗る人物から、株式投資の専門家「黒川拓一郎」を名乗る人物と、振り込み担当「佐藤健一」を名乗る人物を紹介された。
値上がりする株の情報を教えてもらうなどし、「FINORY」という投資アプリに登録。指定された口座(個人名義と法人名義計7つ)にインターネットバンキングで9月10日から24日までの間に1000万円ずつ計7回、県内の金融機関から9月30日に2000万円、10月3日に1000万円を振り込み、だましとられた。
アプリ上で利益が出たように表示されたため、女性が出金しようとしたところ、相手に拒否された。更に6000万円の融資を求められたため、女性は不審に思い、10月12日に同署へ相談。16日に被害届が受理された。
この事件を巡っては、ネットバンキングで高額の入金が繰り返された時点で金融機関から警察に「不審な入金」の通報があり、警察が女性に指導も行っていたという。
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