三重県名張市を中心に活動する水彩画愛好家のグループ「名張水彩画会」が、10月16から19日まで、同市元町のリバーナホール(イオン名張店3階)で49回目の作品展を開く。入場無料。
同会は2000年に発足以来、春と秋の年2回、作品展を開いてきたが、コロナ禍以降は年1回の開催になった。今回は、在籍している男女7人が、4号から10号の計35点ほどを出品する予定。
画題は自由だが、旅行先や名張の風景が中心。発足当初からのメンバー、稲森三明さん(82)は、志摩市の浜島漁港の夕暮れ時の風景や、桜井市の長谷寺本堂から望む満開の桜を描いた。「暗い本堂と華やかな桜のコントラストを描きたかった」と話す。
長年、「木の根っこ」をテーマに描き続けている上田真澄さん(68)は、奈良市の春日大社境内の飛火野にどっしりと立つ大木の根っこなどを描いた。「何百年、何千年と生きる木に宿るエネルギーや力強さに魅せられる」と語る。
会長の斉藤四郎さん(78)は「画用紙と鉛筆、絵の具で手軽に描けるのが水彩画の魅力。これからは工業地帯の夜景や各地の祭りなど、新しい分野のテーマにも挑戦したい」と話している。同会ではメンバーも募集している。
作品展は午前10時(初日は正午)から午後5時(最終日は同4時)まで。
問い合わせは斉藤さん(0595・68・9966)へ。
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