【天体望遠鏡を使って月を見る児童=伊賀市猪田で】
「中秋の名月」(十五夜)に当たる10月6日、三重県伊賀市猪田の成和東小で、天体望遠鏡や双眼鏡を使って月を観察する催しがあり、地元の猪田・古山地区の小学生や保護者ら約40人が雲間で輝く月を見上げた。
猪田地区住民自治協議会教育人権部会が初めて企画したもの。同小にある2台と、住民が持っている2台の計4台の天体望遠鏡を活用し、6年前まで同小に勤務していた小学校教員の福田武徳さんが講師を務めた。

児童らは午後7時に同小体育館へ集まり、福田さんによる中秋の名月や四季の星座などについての話に耳を傾け、中秋の名月にちなんだクイズにも挑戦。続いて運動場に出て、望遠鏡を代わるがわるのぞき込んでは「明るい」「模様が見える」などの声が聞かれた。
家族で参加した同小3年の松生長門さんは「目で見たら黄色だけど、望遠鏡で見ると月はねずみ色に見えた。へこんでいる部分(クレーター)は何かが爆発したような形だった。楽しかったのでまた見てみたい」と感想を話した。
福田さんは「実際に天体望遠鏡を使って見る機会は少ないので、月や星を見るのが楽しいと思ってもらえたらうれしい。天体のことだけでなく、何か一つでも知る楽しみを味わってもらえたら」と思いを話した。
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