三重県警伊賀署は9月16日、伊賀市内に住む70代女性が警察官をかたる特殊詐欺の被害に遭い、現金約2050万円をだまし取られたと発表した。

 女性宅の固定電話に「警察本部刑事課のクサナギ」を名乗る男から連絡があったのは8月初旬で、「口座が悪用されている」「口座のお金が犯罪にかかわるものかどうか確認する必要がある」などと言われた。その後、「検事のカネコ」を名乗る男からも電話があり、女性は指示されるまま、9月5日に現金約2050万円が入った紙袋を玄関の門扉前に置いていたところ、何者かに持ち去られ、だまし取られた。

 警察によると、女性がだまし取られたのは、自宅玄関前から持ち出される前日までに市内の金融機関にあるATM機から計28回引き出した現金で、金融機関から同月12日に詐欺に遭っているかもしれない多額の現金を引き出した顧客がいるとの情報提供があり、被害が発覚した。女性によると、現金を持ち去った「受け子役」とみられる男は20歳ぐらいの黒髪短髪で、赤の上着と白のズボン姿だったという。

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