【伊賀署庁舎=伊賀市四十九町】
地域課長 松田秀八
例年、水難や山岳遭難は、夏の行楽期に多発する傾向にあります。
2024年中の三重県内における発生状況ですが、水難は25件発生で水難者数が30人(うち死者14人、負傷者4人)であり、行為別では魚とり・釣り(12人)、水泳(5人)、ボート遊び(4人)が多く占めています。山岳遭難は62件で遭難者数が60人(うち死者5人、行方不明者1人、負傷者31人)であり、態様別では道迷い(22人)、滑落(19人)、疲労(11人)、転倒(9人)が多くを占めています。
夏の行楽期のレジャーを安全に安心して楽しめるよう、次の点に注意をお願いします。
天候の変化に注意
▼出発前に天気予報を確認し、悪天候時は海、川、山へ出掛けるのはやめる
▼海、川、山では天候が変わりやすいため、天気予報を毎時確認する
▼暗くなってからの登山や遊泳は非常に危険なので、明るいうちに帰宅する
行き先、行程計画は家族、友人に知らせる
▼もしもの場合に備え、登山届を提出する(スマートフォンから登山届が提出できます)。また、家族や友人に行き先を伝える
▼保護者の方は、海や川では子どもから目を離さず、遊泳禁止区域や立ち入り禁止場所、滑りやすい岩場や砂地の川底など危険な場所に近づかないようにさせる
体調整え出掛ける
▼体調不良時や飲酒後の遊泳、登山は絶対にやめる
▼ハイキング気分での登山は危険なので、必ず体力に見合った山を選ぶ
▼気温が高くなる夏の時期は「脱水症状」が原因となる山岳遭難が増加しているので、こまめな水分補給と休憩を取る
装備品を準備してから出掛ける
▼登山は日帰りや低山でも油断せず、登山靴、レインウェア、ライト、非常食、地図、コンパスを準備する
▼もしもの場合に備え、十分充電した携帯電話、予備バッテリーを持ち、GPS位置情報をオンにしておく(遭難時に現在位置が判明することがあります)
▼海や川で遊ぶときや魚釣りをするときは、命を守るため、必ずライフジャケット(救命胴衣)を着用する