【選果場で袋詰めの作業をする女性=伊賀市羽根で】

 三重県伊賀市で8月6日、特産品「白鳳梨」の本格出荷が始まった。店頭販売の初日でもあり、直売所には大勢の市民らが詰め掛けた。

 同市羽根地区で1948年から栽培が始まった白鳳梨は現在、生産農家が20軒で、栽培面積が約15・4万平方メートル。盆地特有の寒暖差が大きい気候を生かしつつ、有機肥料中心の土づくりや果実に虫除け用の袋かけをしない方法を採用し、育てている。

 この日は、白鳳梨生産組合の選果場で組合員やパートの人ら約50人が、大きさや色などの選別、箱や袋詰めの作業に追われた。収穫量は昨年並みの計約400トンを見込んでおり、県内や関西の市場などに向け9月中旬ごろまで出荷が続く。

 組合長の前田篤さん(51)は「雨量が少なくて困ったが、皆で必死に水やりをこなしている。実はやや小ぶりだが、その分だけ味や甘さが凝縮されている。キンキンに冷やして食べるのがおすすめ」と話した。

 選果場の隣にある直売所では「幸水」が8月下旬まで、その後は「豊水」が9月中旬ごろまで、「あきづき」が9月中旬ごろまで販売する。価格は昨年と同じで、「幸水」が今月16日までが中サイズの3L(8個)で税込み3100円。直売所は期間中無休で、午前9時から午後6時まで。

 問い合わせは同組合選果場(0595・21・5862)へ。

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