【安達署長から任命書を受け取る(右から)森本さん、中島さん、長瀬さん=名張署で】

 三重県警名張署は8月1日、各種犯罪の被害防止を啓発する「このまち良くし隊員」に2団体と1人を任命した。

 県警が昨年から各警察署で続けている取り組みで、隊員は安全で安心な地域社会の実現のため、警察と連携して広報活動などをする。

 この日、同署で任命式があり、「なばり自動車学校」(名張市西原町)社長の中島浩司さん(35)、「劇団いが悪徳バスターズ」代表の長瀬義直さん(78)、「長坂のKakashi」(同市赤目町長坂)を営む森本裕子さん(66)の3人が安達一人署長から任命書を受け取った。

 なばり自動車学校は、年間約5000人の高齢者講習受講者に向けて、特殊詐欺被害防止のオリジナルポスターなどで注意を呼び掛けている。劇団いが悪徳バスターズは、高齢者などを狙った悪質商法や詐欺の手口を寸劇で紹介する活動を市内外で展開している。両団体とも再任となる。

 森本さんは、2020年春に店をオープン。認知症カフェも開催しており、来店する人たちとの会話や店内の掲示物を通じて、被害防止に向けた啓発を進めている。

 安達署長は「全国の特殊詐欺被害が、上半期は過去最悪。被害者をなくすため、ご協力をお願いしたい」と述べた。

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