【表彰状を手にする原さん=名張市役所で】

 三重県名張市つつじが丘北9の原裕子さん(84)が、今年度の安全功労者内閣総理大臣表彰を受賞した。

 原さんは、大阪から移住して間もない1982年、当時発生していた火遊びなどによる枯れ草火災をなくそうと、「つつじが丘北9番町女性防火クラブ」を発足させた。現在まで代表を務め、初期消火訓練や救命講習などを通じて地域の防火・防災意識向上に尽力してきた。市女性防火クラブ連絡協議会長も務めている。

 表彰式は7月1日に首相官邸であり、火災予防関係は全国から原さんを含む3人と3団体が表彰された。県内では10年ぶり、同市では初の受賞だという。

 7月22日に北川裕之市長を表敬訪問した原さんは「自分一人の力ではなく、地域の皆さんの協力のおかげ。感謝したい」と話した。北川市長は「地域の安全安心のために長くお力添えいただいてきたことが、評価されたのだと思う。お祝い申し上げたい。引き続き啓発していただけるとありがたい」と話した。

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