【伊賀の国地名研究会の辻会長(左)と池田副会長=伊賀市役所で】
昨年10月に三重県伊賀市で開催された「全国地名研究者伊賀大会」での発表を中心に、主催した日本地名研究所(本部・川崎市)が研究交流誌「地名と風土18号」を発刊した。同大会を共催した地元市民団体「伊賀の国地名研究会」のメンバーらも執筆しており、7月23日に同市役所で「伊賀色が強い」という同誌の最新号を紹介した。
年1回発行の「地名と風土」は、18号で「伊賀伊勢熊野の地名と風土」を特集で取り上げた。金田久璋所長の「風の森にて‐古代製鉄遺跡と『青銅の神の足跡』を歩く」や、山田雄司三重大教授の「日本各地の『伊賀』地名」など計12人が寄稿している。
同研究会からも辻喜嗣会長(65)の「垂園森・哀園森からみる歌枕」、池田裕副会長の「地名からみる家康伊賀越」、会員の穂積裕昌さんの「文献史学・考古学・古代文学・民俗学のあいだ‐比自支和気・遊部伝承をめぐる断章‐」が掲載された。コラムでは上野美術保存会の学芸員、増田雄さんが「上野天神祭のダンジリ行事」について投稿している。
B5判、194ページで1冊税込み2200円。同市の岡森書店白鳳店と井筒屋書店で取り扱っている。辻会長は「地元の人にもぜひ手に取って読んでもらい、その地を訪れてもらえたら」と話している。
問い合わせは辻会長(090・1414・3644)へ。
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