【総会であいさつする会長の田山会頭(中央)=伊賀市上野丸之内で】

 「JR関西本線利用促進と電化を進める会」(会長=田山雅敏・上野商工会議所会頭)が7月10日、三重県伊賀市のハイトピア伊賀で2025年度の総会を開いた。JR西日本の関係者も出席し、利用状況などを報告した。

 進める会は同市や地元の企業、団体、個人で組織し、総会には約50人が出席した。大阪と名古屋間を結ぶ関西線で、伊賀市内の5駅を含む亀山(三重県亀山市)‐加茂(京都府木津川市)の約61キロは運行本数が1時間に約1本で、非電化区間になっている。

 ダイヤ改正発表前の秋ごろに予定する要望計画案では、関西線の同区間を管轄するJR西日本に対し電化の早期着手の他に「運行本数の維持」や「他の線区と連携した周遊きっぷの継続的な販売」などを求めることを確認。亀山駅以東を管轄するJR東海へは「国内・インバウンド観光客への広告宣伝活動の実施と協力」などを働きかけていくとした。

 JR西日本は2022年、1キロ当たりの1日平均利用者数を示す輸送密度が2千人未満の区間を公表。亀山‐加茂間もその一つに含まれている。総会では、JR西の髙須優子・阪奈支社長が38年前の民営化当時は同区間の輸送密度が約4300人だったのに対し、直近の2023年度は942人と大幅に減少していると説明した。

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