【講師の宮本さん(提供写真)】

 神道系・仏教系・キリスト教系・その他の宗教の計22教団が宗教の枠を越えて社会活動を行う「名張市宗教者連帯会」の10周年を記念した講演会が6月21日午後2時から、名張市民センター(三重県名張市上八町)で開かれる。申し込み不要、入場無料。

 講師は関西大学文学部教授の宮本要太郎さんで、演題は「夢と希望・幸せが実感できる社会を目指して 地域宗教が果たす役割 新たな『世間』の可能性を問う」。講演要旨は次の通り。

 「日本では、『社会』が成立しにくい。なぜならば『世間』が存在するからという論議がある。その『世間』を支えてきたのは、地縁・血縁・社縁などの日本的な共同性であり、神道が『地緑』と仏教が『血縁』と、それぞれ相互依存関係にあることを考えれば、日本の宗教伝統と『世間』の関係は大変深いものがあると言わざるを得ない。排他的側面の両方を併せ持つ『世間』について考えなおすことで、日本宗教の可能性を掘り下げてみたい」

 問い合わせは、事務局の耕野さん(090・2261・0150)へ。〈PR〉

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