【県道のバイパス区間の空撮写真(県提供)】
三重県は6月4日、県道上笠間八幡名張線のバイパス事業のうち、名張市薦生の210メートル区間を12日午前10時に供用開始すると発表した。
県伊賀建設事務所によると、事業の全体区間は930メートルで、2021年に工事着手。従来の県道の最小幅員は3メートルで、車両同士のすれ違いが困難な場所もあったが、幅3メートルの片側1車線の車道と2・5メートルの歩道を備えた全幅員9・75メートルのバイパスを南側に整備した。
23年8月に供用済みの西側150メートル区間では、奈良時代の役所とみられる大型掘立柱建物跡などが見つかり、遺跡を保護する工法を採用したが、今回の区間で遺跡は見つからなかったため、通常の工法をとったという。
残る600メートルの区間には薦生橋の架け替え工事も含まれ、全区間の完成時期は見通しが立っていないという。
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