【北川市長(左)と懇談する中村さん=名張市役所で】

 三重県名張市の地域おこし協力隊に奈良市出身の中村美南さん(24)が5月1日、新たに着任した。地域観光プロデューサーとして、名張の地域資源を生かした観光振興や情報発信などに取り組む。

 中村さんは立命館大学で経済学を学んだ後、東京の半導体メーカーで営業職として勤務。学生時代にバックパッカーとしてアジアを旅した経験などがあり、社会人生活を送る中で「もっと自然に触れたい」との思いを強くした。昨年12月にあった地域おこし協力隊の体験会を通じて、自然豊かな同市の観光に携わる道を選んだ。

 地域おこし協力隊では、近鉄名張駅西口前にある市観光協会の「なばり観光案内所」(平尾)を拠点に、観光誘客に向けたイベントの企画・運営、土産物やふるさと納税返礼品の企画・開発、SNSでの情報発信などを担う。

 この日は委嘱状の交付があり、北川裕之市長は「若い世代の視点で、名張の魅力を積極的に発信してほしい」とエールを送った。中村さんは「課題を見極め、SNSも使って若者目線で力になりたい」と話した。

 委嘱期間は来年3月31日までだが、最長3年まで延長できる。

 同市で活動する地域おこし協力隊は、中村さんを含めて6人となる。

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