三重県伊賀市は4月30日、市有財産の活用や中心市街地の活性化などを目的に公募型プロポーザルで「旧上野ふれあいプラザ」(同市上野中町)の売買契約を結んでいた民間事業者から違約金約5776万円の入金を確認したと発表した。市は今後、契約解除に向け手続きを進めていく。
最優秀提案者の民間事業者と契約を締結したのは2021年11月で、売却価格は721万円。土地約2560平方メートル、1977年にショッピングセンターとして建設された鉄骨造5階建ての建物は延床約8181平方メートル。改修計画では1階に地域から要望があったスーパー、2階に診療所、3階と4階に有料老人ホームなどを予定していたが、3年の期限を迎えても工事が完了しなかった。
稲森稔尚市長は「ふれあいプラザを『負の遺産』にさせないための第一歩だと考えている。市が主体性を持って活用策の検討を急ぎます」とコメントした。
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