【議員らが集まった設立総会=伊賀市西明寺で】

 名神高速道路の八日市IC(滋賀県東近江市)から名阪国道上柘植IC(三重県伊賀市柘植町)までの南北を結ぶ名神名阪連絡道路の早期整備を求める「名神名阪連絡道路建設促進議員連盟」の設立総会が11月12日、伊賀市西明寺のヒルホテルサンピア伊賀で開かれた。

 自動車専用の同連絡道路は今年4月、国土交通省が指定する重要物流道路の計画区間となった。三重県と滋賀県は現在、ルートや道路構造などを調査しており、今後は国、県、市の更なる連携が必要との考えから、両県選出の自民党国会議員らが議員連盟を設立した。

 計画地域では、両市間の南北方向をつなぐ高速道路などがないことから、物流を担う大型車が生活道路を走行するなど、交通安全上の課題を抱えている。災害で通行止めが発生した時には迂回が難しく、主要な観光地間の移動にも時間がかかるといった問題もある。

名神名阪連絡道路の概要図(伊賀市提供)

 この日の総会では冒頭、共同代表で自民党の田村憲久衆議院議員と上野賢一郎衆議院議員があいさつ。田村議員は「この地域が発展していくためには絶対に重要な道路。両県の力を合わせて完成に向かって進んでいきたい」、上野議員は「大きな事業となるので、国会議員と地元の議員たちがタッグを組み、整備を後押しできる体制を作っていきたい」とそれぞれ語った。

 全線約30キロのうち三重県(伊賀市)の部分は約3キロ。名神名阪連絡道路整備促進期成同盟会の副会長を務める伊賀市の岡本栄市長は来賓あいさつで「伊賀と滋賀は深いつながりがある。地元の人間も協力して一生懸命頑張っていきたい」と話した。

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