【試合に臨む神村学園伊賀の選手たち=松阪市立野町のドリームオーシャンスタジアムで(9月24日撮影)】

 10月21日から岐阜県で開かれる「第76回秋季東海地区高校野球大会」に、三重県伊賀市北山の神村学園高等部伊賀が創部4年目で初出場する。ベンチ入り上限20人に満たない15人ながら、今秋は中地区予選を1位で通過し、9月30日にあった県大会の3位決定戦では同じ伊賀地域の近大高専(名張市)に7‐4で勝ち、来春の選抜高校野球大会に向けて重要な選考材料となる舞台へ駒を進めた。

 同校は、生活スタイルに合わせて登校日数を選ぶ「選択登校型」と、週5日登校し硬式野球を専攻する特別能力コースの「全日型」に分かれている。全日型で学ぶ現在の野球部員の約半数は県外(滋賀、奈良、大阪など)出身で、伊賀地域出身者も3人在籍している。

9月30日の3位決定戦で2回に適時打を放つ西川内野手

 1年時からレギュラーに定着している主将の寺井広大内野手(2年)を始め、長打力のあるメンバーが顔をそろえる。序盤の得点で主導権を握り、安定感のある田中琉心投手(同)、水谷颯投手(同)の2本柱が試合を作る。遊撃で先発出場している西川篤夢内野手(1年)は伊賀市立緑ヶ丘中出身で、2番で出場した県大会の全4試合では13打数8安打(四死球5)と打率は6割を超え、堅守も光る。

ベンチから指示を出す谷口監督

 昨秋の地区予選途中から指揮を執る谷口哲監督(28)は、3位決定戦の試合後、「日々の積み重ねが結果につながった。人数が少ないことが一体感を生み、強みにもなっている。選抜大会につながるよう、2つ勝って4強を目指したい」と語った。

 4県の代表計12校がトーナメントで対戦する東海大会は、岐阜市の長良川球場と可児市のKYB(カヤバ)スタジアムで開催。神村学園伊賀は21日の1回戦で豊川(愛知2位)と対戦する。会場は長良川球場、試合開始予定は午後0時30分。

2023年10月14日付835号4面から

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