伊賀ドキの人　納得できる写真　試行錯誤繰り返す

山門杏子さん（29）

　三重県名張市を拠点に、小物や雑貨など商品の広告写真を撮影するカメラマン。

　小・中学生時代を同市で過ごし、県立松阪高校を卒業後は、京都女子大学で法律の勉強をした。2019年から始めた事務の仕事では、通販サイトに掲載する商品の撮影を一任された。スマートフォンや祖父のカメラでの撮影経験はあったが、仕事に当たり、本格的に技術を身に着けた。

　撮影の仕事に本腰を入れ、フリーランスとしてスタートしたのは1年ほど前。被写体の質感や色をなるべく実物に近づけるように、ライティングやレタッチの技術も磨いた。納得できる写真が撮れるまで試行錯誤を繰り返し、「自分も相手も満足できる写真が撮れた時が、何よりうれしい」という。

　「写真の世界は奥深く、学ぶことは多い」そうで、仕事がない日もカメラを片手に市内を散策し、何気ない日常風景にシャッターを切っている。幅広い需要に応えるため、今後は人物の撮影にも力を入れていくそうだ。

　撮影の他、ウェブページの制作などデザイン業務にも携わる多忙な日々。休日は運動不足解消も兼ね、乗馬クラブで家族とリフレッシュする。

2023年9月23日付852号6面から