【授業で実験をする生徒たち=伊賀市緑ケ丘西町で】

 三重県立伊賀白鳳高校(伊賀市緑ケ丘西町)経営科の3年生25人は10月12日、医薬品メーカー「中外医薬生産」(同市ゆめが丘7)の指導で、健康や医療に関する新製品を企画する授業を受けた。

 約4年前、コロナ禍で学習の機会が少なくなる生徒に対し、地域貢献の一環で同社が授業を提案。以降、経営科の「総合実践」の科目として毎年実施しており、これまでにアルコール消毒剤などの商品企画をしてきた。

 今年度は、サプリメントの分類や健康との向き合い方に関する授業を1学期に実施。9月に開始した「軟膏剤・クリーム剤の基礎」を学ぶ授業では、市場調査をした上、グループ別に化粧品など新製品の企画を進めてきた。

 この日は、軟膏やクリーム剤の土台となる「基剤」のちょう度を調節する実験を行った。化粧品の原料となるワセリンに蜜ろうなどを混ぜて固さを調節し、氷水で冷やして好みの香料を加えた。完成後は製品を肌に塗って使用感を確認していた。

 実験をした生徒たちは「固さが変わるところが不思議。良い商品が作れればいいな」と話していた。

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